学童前期のキーワード、「私は私であってよい」から連想される香りとして迷いもなくVeniterという香りを選びました。
私にとってこの香りは、おばあちゃんの着物タンスの中の香りのような渋い印象がありました。大好きな香りは軽い柑橘系のベルガモットやオレンジであるのに、選んだものは重たくてぶれたくない魂の底に響くような香りです。
香りを身体に取り入れた後で、静かに目を閉じて誘導される声に従って心の中に入ってゆくと色々な場面で目から涙がこぼれてきました。それと同時に、頭の脳の辺りの緊張がほぐれていくのも感じました。
瞑想の後で、真っ白な紙を前に緑色のペンを選び大きく塗りつぶしてゆきました。すると、大人の私の「王道を選べない大人になった私はどうしてかな…」という想いが湧いてきました。これまでの私は、自分で納得して進んだ道でも、人と比べたり人からの共感が得られなかったりすると自分の生活をよしとすることができないできました。迷いが多かったし、自分の中での葛藤も大きかった為に苦しかったなと思います。
さらに、少しすると緑の草原でただひたすらにシロツメクサを編んで冠を作っている小さな私と出会いました。他の子も一緒にやっていたけれど飽きてしまったのか、上手にできなかったからなのかもう一緒にはいません。でも私は、同じ場所に座ってずっとシロツメクサを編んでいるのです。ただひたすらに、わき目もふらずに。その時の平和で満たされている気持ち、ただただ「お花ってかわいい」と思えていたあの頃のピュアな気持ちでした。
大人の私は、外の情報や人に振り回されることも度々です。人生でも、10年目を迎える夫婦の関係性も新しいステージに入ったことを確信しています。それと同時に、これから私自身がどう生きていきたいのかを静かに立ち止まって考えたりしています。
これまでもそうであったように、揺れながら試行錯誤で失敗もしながら、でもあきらめずに自分自身であり続けていいんだとシロツメクサを編む小さな私に教えてもらった時間となりました。
(Tさん / 女性 / Welcome♡My Child)